コピー機(複合機)で使用したトナーカートリッジの捨て方は4種類!

トナーカートリッジを使うコピー機や複合機をお使いの場合、トナーが無くなれば当然廃棄しなければなりません。

そこで、使用済みのトナーカートリッジはどのような捨て方をしていますか?

もちろん ”燃えないゴミ” になりますが、そのまま廃棄していいものか悩んだことがあるのではないでしょうか。しかし、トナーはそのままの燃えないゴミとして捨てることはNG!決められ方法で処分しなければなりません。現在では、産業廃棄物として有料で処分する方法とは別に、無料でトナーカートリッジを回収してくれるサービスも増えているのです。

ここからは、使い終わった使用済みトナーカートリッジの捨て方の主な4つの方法について分かりやすくご説明いたします。

1.トナーカートリッジは一般ゴミで絶対に捨ててはいけません!

コピー機の使用済みトナーカートリッジの処分に悩む方も多いのですが、絶対に一般ごみとして捨てることだけは止めておきましょう。
「なぜ?」、それは火災や粉じん爆発が起こる危険があるためです。

トナーは炭素の粉末です。使い切って印刷・コピーができなくなった状態でも、カートリッジの内部には粉が少々ですが残っているのです。処理する段階で粉が発生する危険があり、もし熱が加わってしまうと火災が発生したり、最悪のケースでは粉じん爆発する危険性が大なのです。また、残ったトナーが空気中に舞い散る可能性もあり、作業員の方の健康を害することも考えられます。

基本的に、トナーカートリッジは「産業廃棄物」という扱いになり、有料で専門の産廃業者に引き取ってもらう必要があります。ですが、前延のような危険性が伴うため、産廃業者によっては断られることも多々あるようです。

コピー機(複合機)で使用したトナーカートリッジの捨て方は4種類!

では、どのような捨て方をすれば良いのか?それに関しては、次の項で詳しく。

2.トナーカートリッジの捨て方は4つの方法がある!

使用済みのトナーカートリッジを捨てる場合、

➀メーカーの回収サービス
➁エコリカ回収ボックス
➂トナー販売会社
➃ベルマークの回収運動

と、主に4つの方法があります。どれも無料で行っているサービスとなり、詳しくは以下のような特徴があります。

➀メーカーの回収サービス

いわゆるメーカーの純正のトナーカートリッジが対象ですが、各メーカーで無料の回収サービスを行っています。
その方法は、メーカーによって異なり、回収拠点まで持ち込んだり、専用の回収箱を取り寄せてメーカーに送付する方法が一般的なものになります。リコー(RICOH)、シャープ(SHARP)、富士ゼロックス(FUJI Xerox)、キヤノン(Canon)、エプソン(EPSON)といった大手のメーカーでは積極的に回収サービスを行っています。

トナーカートリッジの回収方法は各メーカーのサイトをチェック!

トナーカートリッジの回収方法は各メーカーのサイトをチェック!

出典:富士ゼロックス

➁エコリカ回収ボックス

エコリカ回収BOXは、家電量販店・PC専門店など全国6,000店舗以上に設置してあり、主にインクカートリッジを中心に回収していますが、使用済みトナーカートリッジを捨てることもできます。
最近では銀行にも回収ボックスが置かれていることもありますが、主にインクカートリッジを対象にしていますので、トナーカートリッジも捨てられるかは確認が必要です。

➂トナー販売業者

トナーカートリッジは基本的にリサイクルされています。純正品であればメーカーが回収してくれますが、メーカーの純正品でない非純正でも、販売業者が引き取ってくれます。回収している業者は、サイトに回収方法が記載されています。通常はインターネットまたはファックスで回収の申し込みをします。

➃ベルマークの回収運度

これは知らなかった方も多いと思いますが、皆さまよくご存じのベルマーク財団でも運動の一環として、トナーカートリッジを回収しています。基本的な流れは、ベルマーク専用回収箱をメーカーに請求したのち、カートリッジが一杯になったら、カートリッジ回収センターへ回収依頼をします。最終的には、「ベルマーク点数証明書」が送られてきます。ちなみに点数は、使用済みトナーカートリッジは50点です。

以上、主に4つの無料サービスがあります。全く手間が掛からないので、トナーカートリッジは正しい捨て方で処分していきましょう。

◇「インクカートリッジ」にも同様に回収サービスがありますので、参考までにご紹介しておきましょう。

先程の「エコリカ回収ボックス」もインクカートリッジを処分できますが、その他に以下の2つのサービスがあります。

インクカートリッジ里帰りプロジェクト
自治体とブラザー(brother)、キヤノン(Canon)、デル(Dell)、エプソン(EPSON)、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の5社が協力して、インクジェットプリンターの使用済みカートリッジを共同で回収するサービスをおこなっているものです。

回収箱は全国約3600の郵便局、および一部の自治体の施設などに設置してあり、回収後はメーカーごとに仕分けを行い、各メーカーが責任を持ってリサイクルしています。

インクカートリッジ里帰りプロジェクト回収箱の設置場所はホームページに公開されています!

インクカートリッジ里帰りプロジェクト回収箱の設置場所はホームページに公開されています!

出典:インクカートリッジ里帰りプロジェクト

ジット回収ボックス
インクカートリッジは、一般ゴミとして焼却や埋め立てられてしまいます。インクカートリッジは焼却すると、1つのインクカートリッジでは、約58~110gのCO2が排出されます。

ジットはこの問題に取り組み、使用済みカートリッジを回収して、独自の技術で再生して繰り返し使う「インクカートリッジ再生事業」を行っています。回収ボックスは製品取扱店舗、学校、公共施設等に設置されています。

3.使用済みトナーカートリッジはリサイクルが基本!

まず、回収されたトナーカートリッジは基本的に「リサイクル」をされています。メーカーや業者が回収した後は、分別解体し、洗浄、検査、そして加工組み立てして、リサイクルトナーとして再利用することができます。

リサイクルトナーであれば、新しくカートリッジを作る必要がなく、資源の節約につながります。基本的に、使えなくなったカートリッジは粉がないだけなので、部品交換等のメンテナンスを行い、トナーを充填すれば再度使えます。材料を無駄にすることがないので、コストの面でも地球環境への配慮という面でも現在注目されています。

使えるものは再利用しようという「リサイクル」という文化も広がり、技術力のある日本では多くの物がリサイクルされ再利用されています。
インクカートリッジやトナーカートリッジは、その代表といえるものであり、限りある資源を大切にするためにも、再利用できるものは再利用することが求められています。

本の「もったいない」精神の象徴と言えるんです!

本の「もったいない」精神の象徴と言えるんです!

出典:株式会社ふくやま

4.まとめ

トナーカートリッジの捨て方についての説明でしたが、一般ゴミで出すことだけは絶対にやめてください!

トナーカートリッジが原因による火災や粉じん爆発の事例もあり、人命にもかかわることもありますので、そのことだけは深く認識しておきたいですね。

現在では、純正品ならメーカーが回収してくれますし、非純正品でも全国に回収ボックスが置かれているので、正しい方法で処分しておけばリサイクトナーやインクとなって再度活躍できるのです。