コピー機やプリンターの「インク」や「トナー」は消耗品ということは誰しも承知のことだと思います。いくら消耗品と言っても値段が高ければ、企業や会社はもちろん、一般のご家庭においても出費がかさめば大変ですよね。
しかし、現在のインクやトナーには、メーカー純正のものはもちろん、純正以外のいわゆる非純正のインクやトナーが出回るようになり、価格も大きく異なります。そこで今回のテーマとして、コピー機のインクとトナーの種類や価格について色々調べましたのでご覧ください。
1.コピー機の「インク」の種類と価格
冒頭でも説明し通り、コピー機のインク、正式にはインクカートリッジには、
➀純正インク
➁互換インク
➂リサイクルインク
と、3つの種類があります。そこで、3種類の簡単な説明とメリット・デメリットをご紹介します。
➀純正インク
純正インクの純正とは、単純にメーカー指定品、正規品となります。
プリンターメーカーが独自に製作したインクカートリッジになり、パッケージにメーカーのロゴが入り、「純正」と記載されています。
➁互換インク
こちらは単純に、メーカー品ではないインクカートリッジが互換インクです。
➂リサイクルインク
メーカー純正インクを回収して、その空いたカートリッジにインクを詰めたインクカートリッジです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
純正インク | ・メーカーブランドの安心感(印刷画質が良好)
・メーカー保証期間内の故障は、プリンターの無償修理が受けられる |
・価格が高い |
互換インク | ・価格が安い
・大容量タイプのインクもある |
・純正品と比べて、印刷画質が劣る
・メーカー保障期間内でも無償修理を断られる可能性が高い |
リサイクルインク | ・価格が比較的安い
・再利用なので環境に優しい |
・純正品と比べて、印刷画質が劣る
・故障した時に保証対象にならない場合がある |
このような違いがあります。
価格を実際にそれぞれ見ていきましょう
基本的に、「6色インク」「4色インク」「黒単独」といった販売形態となっており、ある程度の相場は以下の通りです。
➀「純正インク」
・6色インク:3,500~7,000円
・4色インク:3,000~4,000円
・黒単独 :1,500~2,000円
メーカーは、それぞれに適した純正インクを購入してもらうことで、利益を上げるというビジネスモデルを採用しているため、純正インクは非常に高額となっています。
➁「互換インク」
・「6色インク」:1,000~2,000円
・「4色インク」:1,000~1,500円
・「黒単独」:500~1,000円
3つの種類の中では、最も価格が安くなっています。低コストで量産できるため、この安さで提供されています。
➂「リサイクルインク」
・「6色インク」:2,000~3,000円
・「4色インク」:1,500~2,000円
・「黒単独」:1,000~1,500円
純正インクに比べ、かなり安くなります。しかし、空きカートリッジの回収や保管、運搬面でコストがかかっているため、互換インクに比べると高くなります。
まとめると、純正インクの場合、メーカーでの開発費・トラブル保障とブランドの信頼力があるため、値段が高いと考えられています。逆に、互換インク・リサイクルインク・は、メーカー純正ではないため、各互換インクメーカーによって品質に差はあるものの、価格は比較して安価になります。
しかし、互換インクの中には、粗悪品もあるので注意が必要です。インクの減りが異様に早い場合は、粗悪品
の可能性が高いため、使わない方が良いと思います。
2.コピー機の「トナー」の種類と価格
トナーは、基本的に消耗品であり、残量がなくなったときや、トナーが劣化して印刷品質が悪くなった場合に、トナーカートリッジごと交換する必要があります。
その交換するトナーには大きく分けると、
➀「純正トナー」
➁「海外純正トナー」
➂「汎用トナー」
➃「リサイクルトナー」
と、4つの種類があります。それでは、こちらも4種類の簡単な説明とメリット・デメリットをご紹介します。
➀「純正トナー」
コピー機のメーカーが国内向けに生産するトナーカートリッジで、もちろん新品です。メーカーが提供しているため、品質が最も安定しています。
➁「海外純正トナー」
コピー機のメーカーが海外向けに販売するトナーカートリッジを逆輸入したものです。海外との価格差の分お得になり、純正品と異なる型番の場合や国内販売用に加工している商品もありますが、品質は基本的に国内純正トナーと同じです。
➂「汎用トナー」
コピー機メーカー以外の企業が生産している新品のトナーカートリッジです。メーカー品ではないものの、品質は安定しており基本は純正と同等です。メーカー正規品ではないため価格は安くなります。
➃「リサイクルトナー」
使用済みの純正トナーを回収して、洗浄・修理・再生したトナーカートリッジです。リサイクルになるので、品質は多少劣ることはありますが、価格は一番お得です。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
純正トナー | ・メーカーブランドなので安心して利用できる
・品質が安定している ・メーカー保証期間内なら無償修理ができる |
・価格が高い
・生産が終了した型番は手に入れにくい |
海外純正トナー | ・品質が安定している
・国内純正品に比べて価格が安い |
・リサイクルトナーと比べると価格が高い |
汎用トナー | ・汎用性を持たせた製品のため、メーカーブランドは 付いてないが、品質は安定している・純正品と比べて価格が安い |
・製造メーカーによって品質に差がある
・メーカーによる保証を受けられない事が多い |
リサイクルトナー | ・価格がこの中で一番安い
・再生品のため地球にも優しい |
・製造メーカーによって品質に差がある
・初期不良が純正品よりも、不具合が起きやすい ・メーカーによる保証を受けられない事が多い |
このような違いがあります。
価格に関しては、メーカーによって種類も多く相場を算出することは難しいですが、
「リサイクルトナー」→「汎用トナー」→「海外純正トナー」→「純正トナー」
の順で高くなります。
ちなみに、トナー1本の定価は、40,000~70,000円程度になり、とても高価なものです。このことから、現在では「リサイクルトナー」を利用している企業や会社が多いのは事実です。それは、製造メーカーによって多少差はありますが、印刷品質も良く、価格は圧倒的に安価であることから大幅な経費削減が望めるからです。
3.まとめ
コピー機のインクとトナーの価格についての説明でしたが、どちらも「純正品は高い」というイメージが強くなったのではないでしょうか?純正品は、メーカーブランドという安心感があり、品質はもちろん保証されています。しかし、「高い」ということで、インク・トナーともに互換、汎用、リサイクル品の利用者がほとんどかと思います。
特に、リサイクル品に関しては、品質もある程度保証され、価格も安いので現在利用者が最も多いサービスとなっています。もちろん、リサイクルサービスを行っている業者によっても価格に違いがありますので、品質面を含めて選ぶことが大切ですね。
出典:となくるどっとこむ